〜其の壱〜スポーツでの怪我を防ぐ靴の選び方《足長編》
こんにちは、赤嶺です。今回は靴選びの際に一番最初で一番重要なサイズの選びのポイントをご紹介します。
最近では大型スポーツ専門店では3Dスキャナーを用いた足部の計測
そのデータを用いて店員がシューズをセレクトしてくれるサービスを
利用されたことある方も多いのではないでしょうか?
スポーツメーカーやスポーツシューズメーカーの
様々な特徴や機能性、デザイン性を広告でよく目にしますが、
日本学校保健会のには以下のように記されています。
①靴の長さが足の長さに合っている。
(靴先に余裕があり、運動時につま先が靴の先端にあたらない。)
②靴の幅が足の幅に合っている。
(踵から甲が足に合い、運動時に前後左右に足がずれない。)
③靴先部分に足指が十分に動かせるゆとりがある。
④圧迫感や不快感がない。
⑤足指が曲がる位置で屈曲する。
⑥つま先に少しそりがある。
⑦足がしっかり固定でき、踵がずれたり前に足が移動しない。
(ひもで締めるものや面ファスナーでとめるタイプが望ましい。)
⑧通気性がよく、汚れたら洗える素材である。
⑨着地時の衝撃から足を保護する機能をもっている。
⑩靴底がすべりにくい(靴底のストップ性能が高い)。
これらのポイントを日本工業規格「靴のサイズ JIS」の規定である
【足長】【足囲(ワイズ)】【足幅】と照らしあわせてみましょう!
【靴の長さが足の長さに合っている】
一般的に靴を選ぶ際には足長を基準に考えます。
当たり前ではありますが、ジュニア選手の場合は身体の成長に比例して
足長も大きくなることを念頭において、
買い替えの際は常にサイズが変化していないか注意しましょう。
男女ともに成長が終了するまでに足長は1〜1.5cm/年の割合で大きくなります。
したがって靴の購入から半年も経てば、靴のサイズが正しいか確認してください。
足長に合った靴の選び方としては
①椅子に座って靴を履いたら、かかとを床につけてつま先を上げ、
踵が靴のヒールカップにしっかり収まるまでトントンと踵を床に叩いて押し付ける
②両足で立位姿勢をとった状態で、靴の先端をアッパー部分から押してみて
指一本分程度の余裕があり、足趾を動かすことがで来る
上記の2点に気をつけて靴を選びましょう!
しかし競技によっては先端部分にあまり余裕のない
ややタイトなフィット感を好む選手もいるようですが、
足趾の把持能力を発揮できる程度の余裕がある方が
パフォーマンスアップにも繋がり適切といえます。
また、よくある間違いとして
「踵とヒールカップの間に指一本分入るぐらい」というのがあるようですが、
適切ではないので注意しましょう!
いかがでしたでしょうか?
どのスポーツでも足元はとても重要な役割をはたします
今まで感覚的に選んできた方には
更なるパフォーマンス向上と怪我予防の一助となるかと思います。
次回は特に日本人の靴選びで悩みの多い 足幅(ワイズ)と足囲についてご紹介します。
《参考文献》
田中康仁、笠次良爾:こどものスポーツ外来
日本学校保健会:足の健康と靴のしおり.2010
日本工業規格:靴のサイズ JIS S 5037.1998
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